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工場内を清潔に保つためには『清掃しやすい工場』を造ることが大切!

食品を取り扱う工場であれば、作業室内を常にクリーンな環境に保っていなければいけません。当然、食品工場で働く方であれば「クリーンな環境を保つために、日々の清掃には最大限注意を払っている」ことだと思いますが、そもそも作業室内の作りが、清掃しにくい環境になっているのであれば、どうしても目が届きにくい箇所が出てしまい、そこが汚れの発生源になってしまう可能性があるのです。 したがって、食品を取り扱う工場の建設時には『清掃しやすい工場』ということを前提にすべきでしょう。(これはHACCPでも求められています。)どれだけ最新設備を整えた工場であっても、『清掃しにくい工場』となってしまえば、日々の清掃における従業員の負担を増やしてしまうことになりますし、食品の安全に対するリスクも増大させてしまうことになるのです。 そこで今回は、「清掃しやすい工場の環境とは」ということについて考えていきたいと思います。

清掃しやすい環境にするためには?

食品を取り扱う工場を建設する場合、『清掃しやすい工場』を造るのがとても大切です。それでは、日々の清掃がしやすい環境とはどういったものなのでしょうか?ここでは、清掃しやすい環境を作るためにおさえておきたいポイントを簡単にご紹介しておきます。

  • 入隅部分をR構造にするなど、汚れの蓄積を防ぐ
    「壁と床」、「壁と天井」などといった境目部分は、ホコリや粉じんが非常に溜まりやすいです。また、視認性が低い部分でもあるため、丁寧に清掃を行っていたとしても、汚れを取り逃してしまう可能性が非常に高い部分でもあるのです。したがって、こういった入隅部分に丸みをつけるなどの対策を行いましょう。そうすることで、汚れの蓄積を防ぐことができて、清掃がしやすくなるのです。
  • 空間の取り方が重要
    工場ではさまざまな機械・設備が利用されます。こういった設備を配置する時も「清掃のしやすい環境」を考慮する必要があります。例えば、設備を設置する場合には、床から15cm程度空間を取るようにしていれば、ブラシやモップを差し込んで清掃ができるようになります。また、水撥ねによる食品汚染を防ぐ目安となる60cm程度の空間をとれば、人が入り込んで清掃することも可能でしょう。他にも、壁と設備との距離の取り方を考えておくと、異物混入の原因となる汚れを適切に排除することが可能となります。なお、こういった隙間を完全に埋めることができれば、隙間の清掃を心配する必要もなくなるでしょう。
  • 更衣室の環境にも注意
    意外と見落とされがちなのが、直接食品を取り扱うことが無い更衣室などです。更衣室で清潔な服に着替えて作業エリアに入るといった構造になっている場合、ロッカーの上などに溜まるホコリに注意しなければいけません。ロッカーの上に溜まったホコリなどは、何かの拍子に落下してしまい、せっかく着替えた清潔な服に付着してしまう危険があります。気付かないうちに異物が付着してしまえば、清潔エリアに異物を持ち込んでしまい、食品事故のリスクが高くなってしまうのです。したがって、こういった場所では、高所にホコリがたまりにくくなるよう、ロッカーの上部に傾斜をつけておくなどの対策がオススメです。また、ロッカー上部は小まめに拭く習慣もつけましょう。

『清掃しやすい工場』を造るための対策例

それではここからは、食品を取り扱う工場において、常にクリーンな環境を保てる『清掃しやすい工場』を実現するため行っておきたいいくつかの対策をご紹介しておきましょう。

入隅部分への対策

入隅部分にはR構造を!
まずは入隅部分への対策です。上述したように、この部分はホコリや粉塵が非常に溜まりやすい箇所となるため、汚れの蓄積を防ぐ目的で壁と床、壁と天井などの入隅部分にR構造を設けます。

排水桝を設置する

排水溝は極力設けず、排水枡に集水!
排水桝は、油や食材のゴミを受け止め、水のみが排出されるようにする排水設備のことです。カゴ付きの排水桝を設置することで、配管の詰りなどの原因となる食品残渣などを容易に取り除くことが可能となり、トラップを設ける事で、防虫防鼠、悪臭対策となります。また排水溝や枡の形状にも気をつける必要があり、入隅にR加工した物を使用する事が必要になります。

床面のひび割れを抑制する

床コンクリートのひび割れを防止!
床コンクリートは経年劣化で小さなひび割れが入ってしまうのは致し方ないことです。しかし、食品工場などの床面で考えた場合、コンクリートにひび割れが生じるということは、そのわずかな隙間が微生物や細菌の発生源になってしまうということなのです。したがって、できる限り床面コンクリートのひび割れを防ぐために、設計段階からコンクリートの配合にも気を付けた計画が必要です。

まとめ

今回は、食品を取り扱う工場などで、常にクリーンな環境を保つためにおさえておきたいポイントについてご紹介してきました。食品工場などでは、異物混入や食中毒など、食品事故を防ぐため日々の清掃を徹底的に行い、クリーンな環境をキープすることに細心の注意を払っていることでしょう。当然、日々の清掃に注意することは非常に重要なことなのですが、そもそも施設が『清掃しにくい環境』になっているのであれば、食品事故リスクを下げることは難しくなってしまいます。日々の清掃は、従業員が汚れを視認し、それを取り除くというのが基本となりますので、清掃がしにくい環境だと従業員の負担が大きくなるだけでなく、汚れの見落としが発生してしまい、食品事故リスクが上がってしまうのです。 したがって、できるだけクリーンな環境を保てる工場を作るためには、日々の清掃ができるだけ容易になる『清掃しやすい工場』を造る事が大切になると考えておきましょう。清掃が容易になれば、それだけ食品事故リスクも下げることにつながるはずです。

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