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給排気一体型フードの利点と問題点

■様々なタイプの「排気フード」

排気フードの形状としては、ポピュラーな箱型フードを筆頭に、山型フード、山型外装付き二重フード、給気機能を組み込んだ給排気一体型フードとしてフレッシュエアー型やエアーカーテン式など、さまざまなタイプがあります。 どの形状を導入するかは、使用する用途や場所を考慮して選ぶのが一般的です。

 

■給排気一体型が登場した背景

換気のためのフードは排気接続部だけのシンプル設計で、外気または、空気をフード周辺から給気します。そのため温湿度環境は一切考慮されていません。 これに対して給排気一体型フードは、排気フードに外気取入口を統合させた形状で、排気のための給気量を確保するとともに、空調の無駄な負荷を抑制する目的で生み出されました。

性能は向上したようにも思えますが、使用する場所によっては、温湿度環境は以前からある箱型フードよりも悪化する可能性もあるため、設置時に総合的な設計が求められます。

 

■給排気一体型フードの利点

給排気一体型フードと言っても、メーカーごとにさまざまなタイプが設けられ、取り付けられる環境や求めるニーズ、予算などに合わせて選べるように多彩なラインナップが用意されています。

横吹タイプの給排気一体型フードは排気機能と給気機能を兼ね備えたフードで、側面の制気口から給気が吹き出します。

給気スペースの少ない厨房でも、フレッシュエアーを取り入れ、側面より吹き出す流れを作ることで、室内の設定温度や温度環境を一定に保ちやすくなる利点があります。

下吹タイプの給排気一体型フードは排気がフードの下部より吹き出すため、エアーカーテン効果が期待できます。 外周部よりフレッシュエアーを吹き出して、さながらカーテンのような効果を作り出すことで、油煙を逃さずに排気ができるのが利点です。

 

■給排気一体型フードの問題点

調理・加工を行う区域では、料理を作るためのガス火やオーブンなどの使用で常に熱気を帯び、油煙なども立ち込めた状態になっています。 それを換気するためには「空気を出す」、または「採り入れる」だけでなく、両方の作用が働かなくてはなりません。

換気は給気と排気という2つの作用で成立します。そう考えると、給排気一体型フードがあれば十分と思われるかもしれません。ですが、レンジフードを設置しても、給気が十分に行われないと排出機能が正常に働きません。

この点、新鮮空気が入る環境で給排気一体型フードを設置していれば、自然の給気のみで十分な給気量をまかなえ、フードも正常に機能します。

ですが、設置する環境や給排気一体型フードの性能によっては、給気が十分に行われず、その結果、排気も十分にできずに、煙や匂いが室内にこもってしまう可能性も考えられます。

 

■給気の度合いをチェックしよう

室内全体を見渡した場合に、次のような問題が生じていたら給気が不十分かもしれません。

ドアが重い、勢いよく閉まることや逆に閉まりにくいといった現象は、給気が不十分なことにより負圧が増していることが原因かもしれません。負圧とは、排気を続けると、室内の気圧が低下していくことを指します。 ドア付近が寒い、開口部から冬季に冷たい空気が侵入して室内全体の温度バランスが悪くなる、ドア部分から異音がする、害虫が侵入しやすいといった現象も、「寒い時期だから」ドアの調子が悪い」、あるいは「どこかにすき間がある」ということではなく、給気不十分で負圧が増していることが原因の可能性があります。

フードの周辺が汚れやすいと感じる場合、給気が不十分なことにより、排気が正常に行われない可能性があります。汚れた空気がこもり、周辺を汚してしまうのです。

 

■問題点を解決する対策

それでは給気不足による負圧トラブルを解決するための対策として以下が考えられます。

 

・給気口を取り付ける。

その際は、室内の業務用給気口(換気口)を、排気量=給気量になるように適切な箇所に配置します。

換気量=排気量=給気量となるよう、使用しているガス機器使用量から総排気量を求め、必要換気量を調べましょう。 給気と排気はバランスよく取りながら、室内の温湿度、匂い、煙などがこもらないようにしていきたおいところです。

バランスが悪い場合は、工場内の労働環境の悪化となり、労働災害の発生、あるいは「食の安全・安心」へのリスクという部分にもつながってしまうかもしれませんので給気される空気の衛生度を保つために色々なタイプのフィルター設置も十分検討する事が必要になります。

 

■まとめ

給気と排気に関しては、生産設備を実際に稼働させてみなければならない部分もありますが、設計時からしっかりと予測し、室温の計算をした上で、使用する環境に最適な設備の選定を行うことが重要です。


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