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食品工場における異物混入の原因とは?

今回は、食品工場で異物混入が起こってしまう原因は何なのか…と言う点について解説していきます。

さまざまな技術が進化した現在では、食品工場にも自動化・ロボット化の波が来ていると言われています。工場の自動化は、人の手を介す作業が少なくなりますので、人手不足の解消はもちろん、人為的ミスによる食品事故の減少なども期待されています。しかし、さまざまな部分が進化してきた現在でも、食品工場での異物混入事故は完全になくなってはいません。

食品製造業界において、異物混入事件は、企業の存続すら危ぶまれる重大な事故になりかねませんので、どの食品工場でも、細心の注意を払っていることだと思います。そこでこの記事では、「絶対に異物混入は起こさない!」と強く認識しているはずの食品工場で、異物混入事故が発生してしまう原因や、それを防ぐための対策についてご紹介していきたいと思います。

食品工場における異物混入の主な原因

それではまず、食品工場において、異物混入事故が起こってしまう原因から簡単にご紹介していきましょう。どのような施設でも「異物混入事故は起こさない」という認識の元、徹底した管理を行っていることでしょう。しかし、さまざまな技術が進歩した現在でも、異物混入事故は発生しています。

食品工場において、異物混入事故が起こってしまうのは、大きく分けると以下の二つが原因といわれています。

  • 原料そのものに異物が付着している
    食品工場で起こる異物混入では、このケースが非常に多いと言われています。特に輸入製品に関しては、全ての製品を検査することが難しいため、ランダムで取り出した複数のサンプルを検査するスクリーニングで漏れてしまうことがあると言われます。例えば、昆虫の卵が付着していた場合、製造ラインで孵化してしまい、製品に昆虫が紛れ込んでしまう…といった可能性が考えられます。
  • 製造工程で混入する
    次は、製品の製造工程に何らかの問題があり、異物混入事故が発生するというケースです。例えば、ゾーニングがしっかりとされていない施設環境では、ゾーニングと最適な動線設計がされている施設に比べて、異物混入の可能性が大きくなります。他にも、作業員の毛髪や爪など、作業に従事する人に由来する異物混入も少なくありません。また、施設で使用している設備が老朽化してしまい、破損した部品が混入してしまう、調理器具のかけらが混入してしまうなど、施設や使用設備の老朽化に問題がある場合も少なくありません。

食品工場で発生する異物混入事故の主な原因は、上記の2つに分けられます。それでは、実際にどのような異物の混入が考えられ、その異物がどこから来るのでしょうか?その点についても考えてみましょう。

どこから異物が混入するのか?

一口に『異物混入事故』といっても、実際に混入してしまう異物はさまざまなものがあります。異物混入を防ぐためには、それらの異物が「どこから入ってくるのか?」を知っておく必要があります。以下で、代表的な異物と、侵入経路を簡単にご紹介しておきます。

  • 毛髪や爪など、人由来の異物
    食品の製造工程では、たくさんの人が作業に関わります。そのため、作業中に毛髪が混入してしまう…、折れた爪が混入してしまう…などと言った異物混入事故の可能性があります。こういった異物混入事故を防ぐためには、作業に関わる人の髪や爪の長さに関するルールを作り、作業前にきちんとチェックするなどの体制が必要になります。なお、作業を行う時に着用する制服や白衣などに関しても、古くなると繊維くずが出て異物混入の原因なってしまう可能性があります。定期的に新しいものに交換できるような体制を作っておきましょう。
  • 金属片など鉱物性の異物
    食品に針金やプラスチック片が混入していた…といったケースは皆さんも聞いたことがあるでしょう。これらの異物は、工場内で使用している設備や調理器具などの経年劣化が原因となる場合が多いです。鉱物性の異物は、人が口にした際、体を傷つけてしまう危険がありますので注意しましょう。
  • 小さな昆虫の死骸
    昆虫の混入は、2つの経路が考えられます。まず一つ目は、上述した『原材料に付着していた…』というパターンで、処理不足により製品に残ってしまう…というものです。他には、換気口や通気口から昆虫が侵入し、製品に混入してしまうという場合もあります。後者の場合は、施設の構造上の問題を見直す必要があります。

異物混入を防ぐためには?

それでは最後に、食品工場などにおいて、異物混入を防ぐために注意しておくべきポイントをいくつかご紹介しておきたいと思います。上述したように、食品に混入してしまう異物にもさまざまな種類が存在しますので、注意すべきポイントもたくさんあります。まずは、以下のような点に気を付けて、異物混入を防ぎましょう。

  • 原材料の選別を厳密に行う
    上述したように、原材料に異物が付着しており、それに気づかずに利用して異物混入事故になるというケースが多いです。したがって、このような事故を防ぐため、原材料の選別を丁寧に行うようにしましょう。また、人力や機械を利用して、丁寧な洗浄を行い、付着した異物を取り除くことも大切です。
  • 使用設備や器具の整備
    製造に用いる設備が老朽化している場合、思わぬ異物混入事故を引き起こしてしまいます。したがって、製造ライン上にある全ての設備は確実なメンテナンスを心がけましょう。また、耐用年数などを踏まえて、定期的な設備の交換なども計画しておかなければいけません。他には、包丁やまな板、ザルなどの調理器具の劣化も異物混入の原因になりますので、使用前にきちんと確認することをルール化しましょう。最近では、金属探知機やエックス線解析などを活用した異物混入の検査方法が登場していますので、そういった新しい技術を活用するのもオススメです。
  • 作業員のチェックと対策
    製造に関わる作業員について、例えば、髪や爪の長さ、清潔な制服・帽子・マスク・手袋の着用をするなど、基本的な部分が非常に重要です。また、毛髪だけでなく、眉毛の落下を未然に防ぐためのシートを利用するのもおすすめです。このように作業に従事する際の服装などのルールを明確化しておきましょう。なお、制服は、定期的にクリーニングに出せるよう複数着支給することや、適時新しいものに交換できるよう、清潔を保つための体制を作る事が重要です。

まとめ

今回は、食品工場で起こる異物混入事故の原因や、それを防ぐための心構えについてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、一口に異物混入といっても、異物となるものにはさまざまな種類が存在していますので、注意すべきポイントもかなり広範囲になるのです。

しかし、一つ一つの異物混入原因を改めて確認してみると、より厳格な管理を行うことや作業に従事する人に対して、きちんとルールを作っておくなど、意外に単純な対策でも異物混入事故を防げる可能性が高くなると考えられます。食品工場では、現在でもさまざまな異物混入対策をしっかりと行っていると思いますが、今一度「自社の方法は正しいのか?」「何か抜けている部分はないか?」ということを見直すきっかけになれば幸いです。 三和建設では、温度管理・湿度管理・圧力管理・清浄度に応じたゾーニング・的確な材料選定など、お客さまが抱える食品工場特有のさまざまな悩みを解決いたします。お気軽にお問い合わせください。

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