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2021.12.21

食品工場や工場建設に利用できる補助金・助成金情報をご紹介!

今回は、食品工場や工場建設をする際に利用できる補助金・助成金制度についてご紹介していきたいと思います。なお、この記事では、各省庁が公表した令和4年度概算要求の中で、食品工場やその他工場建設に関係しそうな部分を中心にご紹介していきます。

令和4年度の国の予算案については概算要求総額が111兆円余りで、過去最大と報道されています。テレビなどの報道では、概算要求総額にばかり注目が集まりますが、どのような要求がなされているのかをきちんと見ておくことで、政策動向やどのような補助金があるのかを探る事ができますので、しっかりと確認しておきましょう。

参考:経済産業省「令和4年度経済産業政策の重点
参考:環境省「令和4年度(2022年度)概算要求
参考:令和4年度農林水産予算概算要求の概要

工場建設などで利用できる補助金について(経済産業省)

それでは、令和4年度に予定されている補助金について工場建設などに利用できそうなものをピックアップしてご紹介していきましょう。経済産業省が公表している資料では、令和4年度の「経済政策の重点」として以下の2つがあげられています。

  1. コロナ禍の経済情勢に応じた適確な対応
  2. コロナ禍を経て、新たな付加価値を中長期的に獲得し、成長を続けられる産業構造の構築

新型コロナウイルス問題が長引く中、中小企業・小規模事業者・個人事業主などの事業継続・再構築に適切で確実な対応を行うと共に、コロナ禍がもたらした社会変化に対応するための取り組みに重点が置かれているようです。

事業再構築・承継・再生を目指す事業者の後押し

【298 億円(185 億円)+中小機構交付金 182 億円(177 億円)の内数】

  • ものづくり等高度連携・事業再構築促進事業【25.4 億円(新規)】
  • 中小企業再生支援・事業承継総合支援事業【159.1 億円(95.0 億円)】
  • 事業承継・引継ぎ・再生支援事業【47.1 億円(16.2 億円)】

事業再構築補助金(令和2年度三次補正:1 兆 1,485 億円)は、随時運用改善を行いながら、新分野展開や業態転換等の果敢な取り組みへの支援を行っているところで、引き続き、これらの取り組みを支援するとともに、併せて事業承継・引継ぎ・再生を推し進めるとしています。なお、新規の「ものづくり等高度連携・事業再構築促進事業」については、複数の中小企業などがデータを共有し、連携体全体として新たな付加価値の創造や生産性の向上を図るプロジェクト、新分野展開や業態転換、革新的な製品・サービス開発、生産プロセスの改善を行うプロジェクトを最大2年間支援するとしています。

参照:ものづくり等高度連携・事業再構築促進事業

生産性向上による成長促進

【236億円(169億円)+中小機構交付金 182 億円(177 億円)の内数】

  • 成長型中小企業等研究開発支援事業(サポイン事業等)【162.6 億円(109.0 億円)】
  • 海外展開のための支援事業者活用促進事業(JAPAN ブランド育成等支援事業等)【9.4 億円(8.0 億円)】
  • 展示会等のイベント産業高度化推進事業【3.8 億円(3.3 億円)】
  • 共創型サービスIT連携支援事業【5.0 億円(5.0 億円)】

生産性向上による成長促進については、工場に非常に密接な関係がある補助金と言えるでしょう。生産性革命補助金(令和元年度補正:3,600 億円、令和 2 年度三次補正:2,300 億円)を通じ、設備投資・販路開拓・IT導入を促進しているところですが、引き続き、研究開発促進・海外進出支援・DX 等も含め、生産性の向上を図っていくとしています。

その他にもさまざまな補助金が予定されていますので、以下の資料でご確認ください。

参考:経済産業省「令和4年度経済産業政策の重点

工場建設などで利用できる補助金について(環境省)

次は環境省が予定している補助金についていくつかピックアップしていきます。

脱炭素社会構築のための資源循環高度化設備導入促進事業

【令和4年度要求額 10,800百万円(令和3年度当初予算4,300百万円)】

リサイクル設備・再生可能資源由来素材などの製造設備の導入を支援するとしています。

  • 「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(令和3年6月成立)および「今後のプラスチック資源循環のあり方について」(令和3年1月決定)に掲げるプラスチック資源循環政策実現のため、国内におけるプラスチック循環利用の高度化・従来の化石資源由来プラスチックを代替する再生可能資源由来素材(バイオマス・生分解プラスチック、セルロース等)の製造に係る省CO₂型設備の導入支援を行います。
  • さらに、今後の再エネ主力化に向け排出が増加する太陽光発電設備や高電圧蓄電池等、実証事業等において資源循環高度化が確認されている省CO₂型リサイクル設備への支援を行います。
  • これにより、コロナ禍における新しい生活様式下でのプラスチック使用量増加にも対応した持続可能な素材転換に向けて、国内の生産体制強靭化を図ります。

参考:環境省資料より

グリーンリカバリーの実現に向けた中小企業等のCO2削減比例型設備導入支援事業

【令和4年度要求額 1,000百万円(新規)】

中小企業等へのCO2削減量に応じた設備等導入補助で、コロナ禍からの経済再生と脱炭素化を同時実現することを目的としています。

  • コロナ禍を乗り越えて脱炭素化に取り組む中小企業等に対し、CO2削減量に応じた省CO2型設備等の導入を加速することで、企業の新たな設備投資を下支えし電化・燃料転換等を促進しながら、我が国の持続可能で脱炭素な方向の復興(グリーンリカバリー)も促進し、コロナ前のCO2排出量のリバウンド回避をした上での、力強くグリーンな経済社会への移行を実現する。

参考:環境省資料より

脱フロン・低炭素社会の早期実現のための省エネ型自然冷媒機器導入加速化事業

【令和4年度要求額 7,300百万円 ( 7,300百万円)】

先進技術を利用した省エネ型自然冷媒機器の導入を支援する補助金です。

  • 省エネに取り組む事業者への積極的な支援により、コールドチェーンの省エネ化及び脱フロン化を推進
  • 一定の需要を生み出すことにより自然冷媒機器の低価格化を促進。競争力強化により我が国メーカーの高効率先進機器を海外展開し、地球規模での環境対策へ寄与するとともに世界経済を牽引する
  • フロン排出抑制法の取り組み強化と相まったフロン排出の大幅削減

参考:環境省資料より

その他にさまざまな補助金が予定されていますので、以下のページを確認しておきましょう。

参考:令和4年度(2022年度)概算要求 脱炭素化事業一覧

工場建設などで利用できる補助金について(その他)

その他の補助金もいくつかピックアップしておきます。

食品ロス削減・プラスチック資源循環の推進(農林水産省) 詳細はコチラ
食品流通拠点整備の推進(農林水産省) 詳細はコチラ
5G等の活用による製造業のダイナミック・ケイパビリティ強化に向けた研究開発事業(経済産業省) 詳細はコチラ
資源循環システム高度化促進事業(経済産業省) 詳細はコチラ

令和4年度に予定されている補助金関係は、各省庁のページにまとめられていますので、以下も確認しておきましょう。

> 令和4年度経済産業省概算要求のPR資料一覧

まとめ

今回は、各省庁が公表している令和4年度概算要求資料から、工場建設に関連しそうな補助金情報をご紹介してきました。さまざまな補助金が用意されていますが、新型コロナウイルス問題が長引く中、企業が事業継続や再構築するための補助金が目立つような気がします。また、世界中で問題視されているプラスチックやエネルギー関係の問題については、非常に多くの補助金が用意されていますので、自社で利用できそうなものがないかしっかりと確認しておきましょう。

この記事を書いた人

辻中敏

安藤 知広

FACTASブランドマネージャー
執行役員東京本店長

1994年当社入社、工事管理者として工場建設における問題と多くの事例を経験。
2013年から東京本店次長として数多くの食品工場建設のプロジェクトリーダーを務める。
2018年10月ファクタスブランドマネージャーに就任し、食品工場建設における技術の体系化を進めております。