食品工場では、お客さまからの発注が複数の会社にまたがることが多々あります(ex.製造機械と建築を別々の会社に発注するなど)。複数の発注先間で発生する工程や作業エリアなどの調整業務は、通常お客さまの責任範囲です。私たちの現場監督は、多くの食品工場建設の経験を活かして、お客さまに代わって全体調整を行うことができます。特に難易度の高い常駐工場の設備更新工事などでその全体調整能力が養われました。
通常、工事期間中や竣工引渡し前に工事現場による自主検査や工事監理者(工事を設計図書と照合・確認する役割)による検査が行われます。私たちはこれらの検査に加えて、ベテランの工事経験者が、専任の検査員として中立的な立場で検査を行います。使い手であるお客さまの視点に立って、徹底的に細部まで検証します。
建築にもさまざまな分野がありますが、食品工場には特有の留意すべき施工上のポイントが多数あります。例えば、洗浄後に床に水溜まりをつくらないために水勾配を確実に施工する必要があります。そのためには、コンクリート打設前の段取り上の工夫や塗床施工前の排水検査など、細かな施工上のポイントがあります。私たちはこれらのノウハウを社内で共有することで、多くの現場監督を食品工場のエキスパートとして育成しています。
サントリー様やニチレイフーズ様などの常駐現場では、製造と並行して改修工事を行うケースがたびたびあります。施工計画においても製造エリアの清潔確保に対する配慮は必須事項です。私たちの現場監督は、食品工場の常識を踏まえた高い衛生管理意識を有しています。