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食品添加物について真逆の内容が書かれた二種類の本を読んだ

食品添加物について真逆の内容が書かれた二種類の本を読んだ。

「食品の裏側―みんな大好きな食品添加物」(安部司著)と「メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学」 (松永和紀著)である。

 

 

単純に主張が対立しているというよりは、前者が先に出版され、後発の後者がそれを批判する内容となっており、相互に議論が成立しているわけではない。

 

前者は、必ずしも食品添加物が無条件に悪いとは言っておらず、正しい知識をもってうまくつきあうべきと結論づけているものの、総じて添加物の危険性を煽る内容になっている。

後者は、前者の内容にはそもそも科学的でない主張が多く添加物の危険性を煽りすぎだと批判している。

 

後者は食品メーカーを擁護する内容、前者は食品メーカーに騙されてはいけないという立場である。

双方の対立はイデオロギー論争にも似た面がある。

これを読んだだけでいずれかが一方的に正しいか断ずることは難しい。むしろ、どちらか一方の主張だけを全面的に受け入れることへの抵抗感だけが残った。

それぞれ、主張や情報に不完全さはあるようだが、とはいえ部分的には有益な情報も多いのは確かである。

本というものは、明快な主張とそれに至る明確な論理がないと読んでいてもつまらないため、どうしても極論が展開されがちである。

多くの著書に共通していえることではあるが、大事なことは結論よりもそれらの周辺情報と結論に至る論理展開にあり、その点に留意して読まないと偏った結論に振り回される結果となる。

 

森本 尚孝


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